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ピアニスト韓吏花(ハン リファ)のブログです。 大阪北摂地域、茨木市と箕面市にてピアノ教室を開いています。音楽のことや日々のことをつれづれなるままに綴っています♪


by lhhwa
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Arabella

Arabella_f0029271_7391838.jpg昨日、夕方のお友達からの電話で、夜大学に練習へ行く予定から、急遽オペラを観にウィーン国立オペラ座へ行く予定に変更しました。前からオペラに行きたい行きたいと思ってたのですが、立ち見で行くのはかれこれ9年ぶりとかなので、いまいち勝手がわからなさそうで不安だったのでなかなか一人で行く気になれず・・・でも、昨日友達が誘ってくれたお陰で楽しんできました!!


昨日の演目は、リヒャルト・シュトラウスの「アラベラ」
主人公の女性アラベラのお相手として、トーマス・ハンプソンが歌うというので、
練習を諦めてでもオペラへ行こうと思ったのも理由の一つでした。

Arabella_f0029271_821780.jpg話のあらすじはかなりベタなのですが、女性はどこかで小さい頃からこういった運命の出会いというものに憧れがあるのかも、と単純に楽しめました。主人公のアラベラは、モテモテの女性で、でも自分に言い寄ってくる男性には運命を感じず・・・いつか運命の人が現れることを信じて、その人が現れたら絶対何かを感じて、迷うこともなく、そして互いに見つめ合って・・・と、とても夢みる乙女チックな女性でした。そして、それを信じ続けてついに出逢った男性は、彼女に実際出会う前に写真で見てゾッコンにほれ込んでしまい、彼女を実際に目の前にしてもえらい惚れようでした。かなーりロマンティックな言葉で彼女を口説いてました(笑)

音楽もロマンティックでした。
ところどころすごく胸キューンとなるようなメロディーがあり、
目で観て楽しめ、そして耳と心で楽しみ、そして妄想して楽しみ(笑)・・・と、
やっぱりオペラはいろんな楽しみがあります。

2年ぶりくらいのオペラ。
ほんと満喫しましたーー。
それにしても、「立ち見」ってほんとにお安いです。なんと、2ユーロ(300円くらいかな)。
まぁ、最後らへんには足も疲れてきましたが・・・
でも、数を見たい場合は立ち見はありがたいですね。
で、たまには席を買って、お洒落していってあの場の雰囲気を楽しむのもいいです。
今回で立見席の様子がわかったので、これからはもっとチョクチョク行きたいです。
それこそ、オペラは日本ではなかなか観る機会ないですからね~。
それに、やっぱりこのオペラ座で観れるのは素晴しいことだと思います。
今年中、あともう一回くらい行けるかな?





1860年代のウィーン。

 貧乏なヴァルトナー伯爵一家は、一見優雅なホテル住まい・・・というのも、賭け事が大好きなヴァルナー伯爵は、多額の負債を抱え込んでいて、身分にふさわしい立派な邸宅を構えることが出来ないのだ。一家の希望は、美貌の娘アラベラが玉の輿に乗ること。ヴァルトナー伯爵家には、実は二人の娘がいるのだが、とにかく貧乏なので、二人も社交界にデビューさせるのはとてもムリ、と、妹娘のズデンカは男装させられて、息子ズデンコと名乗っているが、美しい姉に想いを寄せる青年士官のマッテオに恋していた。

 さて、伯爵夫人のアデライーデは、ホテルのスイートで占い師に娘たちの将来を占ってもらっている。占い師は、アラベラは近いうちに裕福な男性を出会うだろうと予言するが、妹娘の方はその縁を危うくするだろうと不吉な言葉を告げる。実は、伯爵夫人は、アラベラが、エルマーかドミニク、ラモラルの3人の求婚者の中の誰かと結婚してくれることを望んでいる。彼らは全員伯爵で、それぞれに裕福であり、美しい未来の伯爵夫人-アラベラ-の心を得ようと励んでいるのだ。

 一方、ヴァルトナー伯爵は、軍隊時代からの旧友でクロアチアの裕福な地主であるマンドリカに、アラベラの肖像画を送る。そうすれば、お金持ちの老人が、彼女に恋をして求婚してくれるに違いないと思ったのだった。が、老マンドリカはすでに亡くなっており、肝心の肖像画を見たのは相続人で甥の若いマンドリカ。若いマンドリカは、アラベラの肖像画に一目惚れ、彼女を得るためにウィーンへと上京する。ヴァルトナー伯爵は、若いマンドリカの心を聞いて、すっかり嬉しくなり、娘への求婚の許可を喜んで与え、告解の火曜日を祝う馭者たちの舞踏会で正式に紹介しようと約束する。
 舞踏会でアラベラに紹介されたマンドリカは、彼女の美しさにぼぉっとなり、すっかり魅惑されてしまう。そして、彼の故郷で行われている婚約のしきたりを話し始めるのだった・・・私の故郷では、泉の水をグラスに一杯、婚約者に捧げる風習があるんですよ・・・。

 マンドリカのプロポーズを受け入れて、遠いヴァラキアへいっしょに行くことを決心したアラベラは、娘時代の最後の思い出に、舞踏会でのダンスを楽しみ、かつての求婚者たちとワルツを踊り、別れを告げる。が、マッテオには目もくれず、マッテオは絶望する。そんな様子を見たズデンカは、姉からと偽って自分の部屋の鍵を渡し、姉が待っていると伝える。それを立ち聞きしたマンドリカは、アラベラが不貞を働いていると思って憤慨する。と、ちょうどそこへ、アラベラから「先にホテルに戻っている」というメモが届くので、マンドリカは怒りを押さえきれずにぶちまける。それを聞いたヴァルトナー伯爵と伯爵夫人のアデライーデは納得がいかず、ホテルへ行くというマンドリカについていく。

 マッテオは、ズデンカに渡された鍵を使う。部屋の中は暗く、中で待っているのがアラベラではなく、妹のズデンカだということに気づかない。が、下のホールでであったアラベラは、いつものように冷たく、取りつくしまもない。マッテオは驚くが、それ以上に驚いたのはアラベラ。彼女には、マッテオの振る舞いがまったく理解できないのだ。そこへ、アラベラの両親を引き連れたマンドリカがやってきて、一騒動持ち上がる。マンドリカとマッテオは、あわや決闘・・・となりかけるが、少女姿のズデンカがやってきて、何もかもを告白したので、マンドリカは嫉妬深く軽率だった自らの態度を恥じ、マッテオは、男の子だとばかり思っていたズデンカが、実はアラベラの妹で心優しい女性だったことに気づく・・・。

 やがて、アラベラが水の入ったグラスを片手に現われ、マンドリカに差し出す。マンドリカは、その水を飲み干し、二人は永遠の愛を誓う。
by lhhwa | 2006-12-21 08:08 | 音楽